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はじめに

チタン材料は、耐食性や耐熱性などの機械的性質を持ち、汎用材料として液体燃料タンク、航空機エンジン、自転車ギアなど、特殊材料として眼鏡フレーム、歯列矯正ワイヤなど、航空宇宙用から民生品まで様々な分野で利用されています。 汎用材料は、耐食性と耐海水性に優れ、最も一般的で純度の高いチタンである工業用純チタン(CP チタン)と、不動態被膜の形成促進のため微量元素を添加し、耐食性と耐伱間腐食性に優れた耐食チタン合金と、加工性や強度などの特性を調整するため、合金元素を添加したチタン合金との 3 種類に更に分類されています。また、特殊材料は、純チタンより純度の高い高純度チタンと、チタン合金に付加される特異な機能を有する形状記憶合金や超弾性合金などの機能性チタン合金に大別されています。 チタン材料は、生体適合性に優れているため医療分野でも利用され、為害性の少ないチタン合金の研究開発が行われています。 今回、電子線マイクロアナライザ EPMA™(EPMA-8050G)を使用して、医療用チタン材の歯根インプラントと、超弾性特性を有する歯列矯正ワイヤの分析例を紹介します。

2019.11.19

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