ダウンロード

はじめに

機械部品や構造物に使用される高炭素鋼や合金鋼は特殊鋼と呼ばれ、自動車や航空機など幅広い分野で利用されています。特殊鋼は、焼入れ(Quenching:クエンチング)と焼戻し(Tempering:テンパリング)と呼ばれる熱処理により、強度や靱性などの機械的性質が調整されます。また、炭素濃度の高い軸受鋼や工具鋼などは、焼きなまし(Annealing:アニーリング)により目的とする特性を得るものもあります。 炭素(C)を 0.6 %以上含有する炭素鋼は、高炭素鋼に分類され、中でも軸受鋼はその代表的鋼材です。 今回は、フィールドエミッション型電子線マイクロアナライザ(島津 EPMA-8050G)を使用して、高炭素クロム軸受鋼(SUJ 材)の分析例を紹介します。

2017.09.03

関連製品

一部の製品は新しいモデルにアップデートされている場合があります。