
SPM-Nanoa
- 極微小領域における物性(吸着力や試料変形量、弾性率など)の分布を測定できます。 - 実際の使用環境に近い雰囲気(大気、不活性ガス、低真空など)のもとで評価できます。 - SPMに一体化された高性能光学顕微鏡により、精密にターゲットの探索を行えます。
樹脂は、耐久性や透明性、ガスバリア性、加工の容易さなどの多彩な特性により、梱包材や工業部品、塗料など様々な分野で幅広く利用されています。その汎用性から樹脂製品に求められる機能も多岐にわたり、現在に至っても多角的に開発が進められています。新素材の開発では複数種の樹脂を混合して新しい特性を持たせることも多く、混合状態の確認は開発の重要な工程となります。しかし、分散がナノメートルオーダーとなると、その分散状態を評価することは容易ではありません。 走査型プローブ顕微鏡[SPM(AFM)]は、試料表面の3D形状や物性分布をナノメートルオーダーで測定できる顕微鏡です。本稿では、複数種の樹脂を混合して作成された樹脂フィルムにおける要素樹脂の分散状態を、SPMの高速物性マッピング機能を用いて測定した事例をご紹介いたします。
2021.04.03
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