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ユーザーベネフィット

- ICチップの配線やアンテナとの接合部における構成元素を可視化できます。 - 材料の信頼性や製品の構造評価に有用で、不良解析・品質改善・研究開発などに役立ちます。

はじめに

交通系カードなどにみられる非接触型ICカードは端子が無く、中の構造物が全てプラスチックで被覆されるため、優れた対候性や耐摩耗性を有します。また、鞄やケースに入れたまま利用できるため、その利便性から電子マネーとしても普及しています。 非接触型ICカードは、データの通信制御を行うICと電磁波の送受を行うループアンテナを保持しています。カードを専用のリーダ/ライタにかざすと、電磁誘導によってループアンテナからICに電力が供給されて動作します。このループアンテナやICの金属配線に断線や接触不良が生じるとカードは機能しません。したがって、材料の信頼性評価や製造プロセスの検討が非常に重要です。 本稿では、電子線マイクロアナライザEPMA(EPMA8050G)を使用して、非接触型ICカードの断面とICチップの配線パターンをマッピング分析した事例をご紹介します。

2022.03.08

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