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はじめに

ひ素や鉛が工場敷地内に漏れることを未然に防止するためには,工場敷地内の土や砂を日常的に採取し,汚染が発生していないか調べる必要があります。このような背景のもとに,2008年3月に,土砂類中の全ひ素及び全鉛の定量-エネルギー分散型蛍光X線分析法[日本工業規格JIS K 0470]が制定・公示されました。これにより,エネルギー分散型蛍光X線分析装置を用い,簡便かつ迅速に定量分析を行い,工場敷地などにおける自主的な土壌汚染調査が可能になりました。 ここでは,EDX-720を用いてJIS K 0470に基づき,土壌分析を行いました。 また,エネルギー分散型蛍光X線分析装置は多元素同時分析ができるため,土壌汚染対策法で指定された第二種特定有害物質(重金属等)のうち,ひ素,セレン,カドミウム,水銀,鉛の定性分析が容易に行えます。応用例として,土壌試料を定性定量分析した結果もあわせてご紹介します。

2009.10.31

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