金属加工面と透明な潤滑膜の非接触・非破壊による形状評価

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ユーザーベネフィット

- OLS5100の面膜厚機能を用いることで、基材と透明膜を分離した膜厚3Dデータを得ることができます。 - 金属加工面と潤滑膜表面の表面粗さをはじめとする形状評価が非接触・非破壊で行えます。

はじめに

加工表面の凹凸形状は最終製品の外観や性能に大きく影響しますが、一般的に金属の加工面は粗くなります。例えば、注射針では粗い金属加工面に透明なシリコーン潤滑膜(以下、潤滑膜)を施し、できるだけ表面を滑らかにしています。注射針における金属加工と潤滑膜は製造におけるノウハウであり、表面粗さや潤滑膜の膜厚などの形状評価と管理は重要です。今回、評価に用いた3D測定レーザー顕微鏡 OLS5100 は、非接触・非破壊で表面の3D形状観察を行い、粗さ評価ができる装置です。金属加工面と潤滑膜表面を分離して形状画像を得る面膜厚測定もできます。本報では、面膜厚測定機能を用いた注射針の金属加工面と潤滑膜表面の形状評価の結果を報告するとともにOLS5100の有用性を紹介します。

2020.12.23

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