
OLS5100
3次元表面性状パラメータ(以下,粗さパラメータ)は,2012年から国際規格(ISO)での制定が始まり,これらは順次,日本工業規格(JIS)化が開始されています。粗さパラメータは,レーザー顕微鏡(LSM)と原子間力顕微鏡(AFM)に代表される面方式で規格化されており,現在,23種類のパラメータが規格化されています。LSMとAFMは,ひろく工業分野で用いられており,面方式による粗さ評価は重要になってきています。“粗さパラメータの中のどれを使って比較を使えば良いか?” 粗さの数値を見ていると,このような迷いをよく経験します。島津レーザー顕微鏡(OLS)とナノサーチ顕微鏡(SFT)は粗さパラメータ比較機能を提供しています。この機能を利用すると,粗さパラメータはグラフにより視覚化され,比較に最適なパラメータの選択が簡単に行えます。本報では,粗さパラメータの視覚化により,3種類の塗膜の比較に最適な粗さパラメータの探索を行った例を紹介します。
2015.01.25
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