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ユーザーベネフィット

- 鉄酸化スケールの定量マッピングによる相解析や、Fe-L線による状態分析で酸化鉄の種類を識別することが可能です。 - 熱間圧延鋼鈑の外観品質を向上させる研究に役立ちます。 - 鉄酸化スケールの相変態挙動や密着性の制御に関する研究に役立ちます。

はじめに

厚板や線材など鋼材の熱間圧延工程では、800~1200 ℃の高温に加熱するため、鋼材表面に厚さ数mm程度の酸化皮膜(スケール)が生成します。酸化スケールは圧延前に高圧水等で除去しますが、除去が不十分なまま圧延すると表面疵が生成し、表面品質が著しく低下します。また、圧延中に直ちに再酸化して、新たに厚さ数µm~数十µmの酸化スケールが生成するため、黒皮材として出荷するか、酸洗処理により酸化スケールを除去します。 このように鋼材表面に生成した酸化スケールの除去は、鋼材の表面性状に大きな影響を与えるので、酸化スケールの成長速度と表面性状、および高温密着性や剥離性の関係を解明するための研究開発が行われています。今回、電子線マイクロアナライザEPMA™(EPMA-1720HT)を使用した酸化スケールの分析例をご紹介します。

2020.12.21

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