
SPM-8100FM
近年の iPS 細胞を用いた再生医療の進歩は目覚ましく、臨床研究も報告されています。その中で iPS 細胞は株由来や培養法によりコロニー形状や増殖速度などの性質が異なり、場合によっては癌細胞になってしまうという指摘があります。個性とも言える iPS 細胞の違いは多様な細胞への分化を左右するファクターの1つと推測でき、個性の解明は再生医療における革新技術となり得えます。しかし、何が個性をもたらしているのか未解明な部分が大きく、iPS 細胞の利用において障害となっています。 そこで、我々はこれまで報告されていない走査型プローブ顕微鏡(Scanning Probe Microscope: SPM)による細胞形状観察を試みました。試料は、未分化である iPS 細胞と、その対極である癌化している HeLa 細胞を用いました。 HeLa 細胞はドーム形状であるのに対し、iPS 細胞は平坦で細胞間接着がネットワーク構造であることを明らかにしました。
2019.04.09
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