SMX^TM-1000 Plus 自動計測システムによるはんだ不良検査

はじめに

電子機器を制御するために不可欠な電子基板には、様々な電子部品が実装されています。電子基板が正常に動作するには、電子部品に大きな損傷がないこと、部品と基板が適切に接合されていることが必要です。しかし、電子基板に部品を接合する際には、一定の割合で不良が生じます。そのため、部品やはんだ接合の不良をいち早く発見し、それらを生産工程から除外して、不良が発生した原因を特定する検査工程が重要です。X 線透視装置 SMXTM-1000 Plus（以下、SMX-1000 Plus）はそうした電子基板・部品の不良検査に有用です。X 線による検査では対象を破壊することなくリアルタイムで透視画像を取得できるので、部品やはんだ接合の不良を迅速に発見することが可能です。また、効率的に検査を行なうためのシステムとして、SMX1000 Plus には自動計測システムオプションが用意されています。このオプションを用いれば、従来目視で行なっていた検査を自動化することも可能です。本稿では、SMX-1000 Plus、自動計測システムを使用して実施できる検査の一例をご紹介します。

2018.03.22