
inspeXio SMX-225CT FPD HR Plus
- リチウムイオン電池の内部構造を非破壊で観察できます。 - 電極間の距離計測や、集電板の接合状態の観察が行えます。 - カスタム製品の充放電付属システム*1により、充電後と放電後の電池内部状態の変化が観察できます。
リチウムイオン電池(以下LIB)はLiイオンが正極と負極の間を移動することで充放電が生じる二次電池で、セルの形状によって円筒型・角型・ラミネート型の三つに分類されます。中でも円筒型のLIBは製造コストが安く、高エネルギー密度であることから、モバイルバッテリー、ノートパソコンなど幅広く使用されています。また、近年では電気自動車用途での開発も目覚ましく、さらなる高出力・大容量といった高性能化を追求する研究開発が進んでいます。 一方で、LIBは製造工程で電極への異物の混入や巻きずれによる短絡といった製造不良が発生する可能性があり、そのような不良は発火・爆発事故につながる恐れがあるため開発試作品の製造条件出しや検査が重要になります。そこで電池内部を非破壊で解析できる有効なツールとしてX線CTシステムが挙げられます。 本稿ではX線CTシステムを用いた円筒型LIBの解析事例と充放電装置付属システムを紹介します。
2021.12.21
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