
inspeXio SMX-225CT FPD HR Plus
- 乾燥麺の複雑な三次元形状を非破壊で簡単に観察し、製品の研究開発や品質管理に役立てられます。 - 三次元表示画像上で任意の範囲を指定して麺の体積率を算出し、麺の疎密を評価できます。
カップ麺は、1971年に日本で誕生したインスタント食品です。熱湯を注いで数分待てばどこでも食べられるという手軽さ、乾燥や包装等の高度な技術による保存性の高さ、手に⼊れやすい価格の低さなどの特⻑から、現在では世界中に普及しています。 カップ麺製造会社では、調理が簡単で美味しい製品を開発するために、日々研究が行われています。多くの消費者に好まれる製品の開発には、原材料の種類や分量、製造法の検討が重要です。一方で、同じ原材料を使っていても、麺の形状によって熱の伝わり方が変化し、必要な調理時間や味に変化が生じるため、短時間で美味しく調理できる製品の開発には、麺の形状に関する研究開発や品質管理が欠かせません。しかし、麺は複雑な三次元形状を持つため、⼊り組んだ内部構造を目視で観察するのは容易ではありません。 そこで、麺の複雑な形状を観察するのに役立つツールが、マイクロフォーカスX線CTシステムです。X線CTシステムは対象物の三次元構造を非破壊で簡単に可視化できます。本稿では、マイクロフォーカスX線CTシステム inspeXioSMX-225CT FPD HR Plusを用いて、カップ麺内部を観察した事例を紹介します。
2021.06.29
一部の製品は新しいモデルにアップデートされている場合があります。