マイクロフォーカスX線CTシステムによる ヘアカラーリング剤樹脂ボトルの観察事例

ダウンロード

ユーザーベネフィット

- 樹脂ボトルと内容物(ヘアーカラーリング剤)の三次元形状を非破壊で簡単に可視化できます。 - 樹脂ボトルの液漏れ状況を観察して、製品に異常がないかを確認できます。

はじめに

樹脂ボトルは、軽量、製造コストが安い、用途に対して十分な強度を持つといった特長から、様々な液体の包装容器として広く利用されています。内容物によって必要な強度や耐薬品性、耐候性、難燃性などの特性は変わりますが、ボトルとキャップの隙間から内容物が漏れない構造であることは、どの用途においても重要です。 ボトルとキャップの隙間からの液漏れを確認する方法は、外観の目視検査、染料や現像液で発色させる検査、気体の圧力や流量を調べる検査などが存在します。しかし、これらの検査では漏れの有無が分かっても、漏れが生じた箇所の詳細な状態を把握することが難しかったり、検査の過程でボトルの破壊が必要になったりする場合も少なくありません。 そこで、樹脂ボトルを破壊せずに、液漏れの原因となるような欠陥の有無を観察するのに役立つツールが、マイクロフォーカスX線CTシステムです。本稿では、マイクロフォーカスX線CTシステム inspeXio SMX-225CT FPD HRPlusを用いて、ヘアカラーリング剤(以下、カラー剤と記載)入りの樹脂ボトルを観察した事例を紹介します。

2021.09.22

関連製品

一部の製品は新しいモデルにアップデートされている場合があります。