マイクロフォーカスX線CTによるペットボトルの観察事例

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ユーザーベネフィット

- 外側から見えないペットボトル キャップ部分の締まり具合や内部の異物を非破壊で簡単に観察できます。 - キャップと容器の隙間を三次元表示画像で可視化して、隙間の大きさを算出できます。

はじめに

ペットボトルは1967年にデュポン社によって基礎技術が確立され、1974年に米国で炭酸飲料容器として使用され始めてから現在まで、清涼飲料や調味料、酒類の容器として広く利用されています。ペットボトルには「軽く割れにくい」「何度でも開けたり締めたりすることが可能」「様々な形状に加工できる」「リサイクル性が高く環境に優しい」など、様々な特⻑があります。 ペットボトルは開封した後も液体が入った状態で持ち運びされることが多いため、液体が内部から漏れないようにする必要があります。そのため、ペットボトルが設計通りに製造されて、キャップがきちんと締まる構造となっているかを確かめることは重要です。 そこで、ペットボトルの締まり具合を観察するツールとして有用なのが、マイクロフォーカスX線CTシステムです。X線CTシステムは対象物を破壊することなく内部の三次元構造を可視化できるため、ペットボトルのキャップ部分を観察する場合にも、対象を破壊することなく内部の状態を調べることができます。本稿では、マイクロフォーカスX線CTシステム inspeXioSMX-225CT FPD HR Plusを用いて、ペットボトルのキャップを観察した事例を紹介します。

2021.02.14

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