
RF-6000
フレキシブルメモリ素子の観点から,有機物を用いた強誘電体の開発に注目が集まっています。近年,非常に単純な分子設計により合成されたアルキルアミド鎖を四本導入したピレン誘導体(1)が,アミド基由来の分子間水素結合とπスタックにより一次元的なカラム構造を形成し,強誘電体に特徴的な電場 - 分極ヒステリシス曲線を示す事が報告されました。この分子 1 は,強誘電性の発現に加えて,溶液中における水素結合型の分子集合体に由来するπ - オリゴマー発光と強誘電体の内部電場の影響を受けた電流スイッチング特性などの多重機能性を示す興味深い分子です。また,溶液中における水素結合性の集合体,ディスコチック液晶相,オルガノゲルやナノファイバーなどの多彩な分子集合体を形成できます。
2017.03.12
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