ダウンロード

はじめに

我々は毎日、季節、時間帯、状況やシーンに合わせて様々な衣服に着替えます。例えば、夏の日中に着用する服であれば通気性が良い T シャツを着用し、冷え込む冬には保温性の高いダウンジャケットを着用します。また、現場作業の方であれば頑丈な生地で動きやすい作業服を着用します。快適性や、機能性、デザイン性など、どの価値観を優先するかによって、衣類にも様々な性能が要求され、日々新たな製品が生まれています。 製品である以上、一定の品質を担保するための強度評価が必要となります。JIS L1096:2020 では我々の生活に欠かせない織物・編物について引張強度、引裂強度の測定手法だけでなく、通気性や保温性などの様々な評価手法が書かれています。その中でも引張試験は JIS 法と ISO 法で計 6 つの試験手法が規定されています。JIS 法として A 法(ストリップ法)、B 法(グラブ法)、C 法(湿潤時ストリップ法)、D 法(湿潤時グラブ法)の 4 つ、ISO 法として E 法(ストリップ法)、F 法(グラブ法)の 2 つです。本稿では、A 法(ストリップ法)による布の引張試験を行った例を紹介します。

2020.10.13

関連製品

一部の製品は新しいモデルにアップデートされている場合があります。

関連分野