形状記憶合金(歯科矯正線材)の温度・機械特性評価

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はじめに

スマートマテリアルはセンサ機能やアクチュエータ機能等を,それ自身に内包した新素材を意味し,これまでの複雑な機械システムの簡素化や小型化を実現することができる可能性を持つため,近年盛んに研究開発が行われています。 スマートマテリアルの一種として注目されている「形状記憶合金」は,温度変化や応力誘起に起因する相変態や逆変態によって材料の微細構造が変化することにより形状記憶効果や超弾性効果を示し,医療から家電,衣服,ロボットなどの幅広い分野で用いられるようになってきています。 今回は形状記憶合金が実用化されている歯科矯正材(線材)を試料として,温度・機械特性(回復率の温度依存特性)を評価した例をご紹介します。 なお,今回の実験で使用した評価装置は熱分析装置および強度評価装置(材料試験機)です。

2011.11.20

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