
二軸引張試験システム
樹脂材料の用途は多様化の一途をたどっていますが,近年特に薄いフィルム・シート状のものは電子分野(絶縁材など),装飾材,フィルタ,包装などに代表される分野での応用が拡がっています。 このような薄いことが特徴的な樹脂材料の機械的な特性(強度)評価は,当然ながら信頼性の観点から重要であるため,JIS においても厚さ 1mm 以下のフィルム・シート材に対する引張試験法(JIS K7127)が,一般の厚手材用(JIS K7161,K7162)とは別に定められています。 今回は,代表的な樹脂フィルム材としてポリエステルフィルムを用い,主要な試験条件を JIS K7127 に従って引張試験を実施しました。 試験対象材料の製造延伸方向に対して縦・横方向の特性値を求め,その差を比較した例を紹介いたします。 試験機としては,精密万能試験機「島津オートグラフ AG-X 形」を使用しました。
2008.04.17
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