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はじめに

爆発現象の研究において,その現象を捉え解析する手段として,従来から高速撮影が用いられています。このような爆発現象の撮影の多くは爆発にともなう破片の飛散,衝撃波,轟音を防ぐため,専用の密閉型の爆発ピットで行われるため,現象の撮影はピットに開けられた観察窓を通して行うのが一般的です。しかし,大規模爆発実験を行うピットでは,安全面の配慮から観察窓を持たない場合もあり,現象の確認が難しい理由ともなっています。今回,このような爆発ピット内の現象を撮影するための手法として,ファイバー光学系を用いてカメラヘッドと撮影レンズを分離して,ピット内にはレンズだけ導入したシステムによる事例を紹介します。使用した高速度ビデオカメラ「HyperVision HPV-2 形」は,最高撮影速度 100 万コマ/秒という超高速撮影を,312×260 ピクセルの高解像度で行うことが可能であるため,爆発現象のような超高速現象の研究に最適です。

2009.07.13

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