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はじめに

近年,下水道の整備や処理施設の拡充により,処理の過程で発生する下水汚泥の増加が問題となっています。これら下水汚泥は焼却や固形化を行い,埋立て処分,あるいは再資源化の観点からコンクリートなどの建設資材や肥料等に再利用されることがあります。このため,これら下水汚泥中の重金属の含有量や,あるいは環境への溶出量を調べる必要があります。今回,マルチ型ICP発光分析装置ICPE-9000を用い下水処理水,および下水汚泥の分析を行いましたのでご紹介します。ICPE-9000は高感度な軸方向観測に加え,横方向観測を行うことができるICP発光分析装置です。これにより,カドミウムなどの微量成分から,鉄,亜鉛などの高濃度成分まで対応できますので,下水処理水,下水汚泥のように,試料により測定濃度が大きく異なる場合でも,一斉分析することが可能です。

2012.01.05

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