玩具・アクセサリー中重金属の分析 :ICPE-9800 シリーズ

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はじめに

近年,安価な玩具や金属製アクセサリーにおける安全性が社会問題となっています。例えば鉛(Pb)やカドミウム(Cd)等の重金属の含有は,乳幼児が玩具類を口にくわえたり,なめたり,あるいは,飲み込んだりすることで,健康被害が生じる危険性があります。従って,これら玩具やアクセサリーは,決められた適切な検査方法で安全性の評価を行う必要があります。これらは,国際基準である ISO81241)(玩具の安全性)や欧州規格の EN71-Part32)(玩具の安全性-特定元素の移行)などで検査方法が定められています。いずれも,乳幼児が摂取し,有害元素の体内への吸収を想定した溶出試験です。玩具,アクセサリーの分析では,有害な微量元素を高感度に測定できることに加えて,多検体を迅速にかつ低コストで測定できることが求められます。 今回,島津マルチタイプ ICP 発光分光分析装置 ICPE-9800シリーズを用い,市販の玩具,金属製アクセサリーの分析を行いました。ICPE-9800 シリーズは,ミニトーチプラズマと全元素・全波長が同時分析可能な分光器により,高感度・高精度な分析を,ハイスループット・低コストで行うことができます。

2015.04.26

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