IMAGEREVEAL™ MS
心筋梗塞マウスにおけるガドフルオリンPの相補的バイオイメージング
ユーザーベネフィット
- MALDI-MSでの分子イメージングとLA-ICP-MSでの金属イメージングにより、新たな観点からの試料評価が可能です。 - ICP-MSの定量性を活かし、生体試料内での金属元素の濃度分布を可視化することが可能です。 - 両手法で取得されたデータはMSイメージングデータ解析ソフトウェアIMAGEREVEALTM MSを使って解析可能です。
はじめに
磁気共鳴イメージング(MRI)は日常の臨床診療において広く使用されているイメージング技術です。MRI検査画像のコントラストを高めるため、 MRIで使用される造影剤には、 5個または7個の不対電子によって優れた常磁性を有するFe3+、Mn2+またはGd3+が多く用いられています。Gd3+は遊離型では毒性があるため、Gd3+を用いた造影剤では、Gd3+はアミノカルボン酸との複合体として投与されます。多くのガドリニウム造影剤 (GBCA)は全身に分布しますが、標的特異的なGBCAも研究が進められており、その1つがガドフルオリンPです。ガドフルオリンPは、心筋梗塞(MI)の場合に分泌されるコラーゲンに富む細胞外マトリックス(ECM)に対して高い親和性を示します。 本稿では、2つのバイオイメージング技術を相補的に組み合わせて、ガドフルオリンPの蓄積を可視化した結果を報告します。また、レーザーアブレーション-誘導結合プラズマ質量分析 (LA-ICP-MS)では、マトリックスマッチングした検量線を作成し、Gdの定量も行いましたので合わせて報告します。
2022.03.17
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