ダウンロード

はじめに

カビや酵母は環境中や自然界のあらゆる場所に存在します。これらカビ・酵母は,みそ,チーズ,パン,ワイン,清酒などの食用として利用されるものから,われわれに病気を引き起こす原因となるものまで様々です。近年,カビ・酵母などの真菌類を分子生物学的手法で検出する方法の一つとして,PCR(Polymerase Chain Reaction)法が利用されています。 通常,PCRを行う際は,カビ・酵母などの菌体(サンプル)からDNAを抽出する煩雑な前処理操作が必要となります。 ここでは,PCRの前処理操作をすることなく菌体から直接,PCR反応が可能となるPCR用試薬“Ampdirect Plus”とDNA/RNA分析用マイクロチップ電気泳動装置MCE202“MultiNA”を用いたカビ・酵母遺伝子の解析例をご紹介します。

2010.02.03