糞便直接RT-PCR法によるノロウイルスG1&G2遺伝子増幅産物の検出

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はじめに

ノロウイルスは,国内におけるウイルス性急性胃腸炎の主原因とされるウイルスです。毎年12月,1月をピークに流行し,国内における食中毒の中では多くの感染者が出ています。 ノロウイルスの検査は,正確,簡便かつ迅速に行われる必要があり,その検出には主にノロウイルス遺伝子の一部を増幅するRT-PCR(Reverse Transcription-PolymeraseChain Reaction)法が用いられています。 通常,遺伝子増幅法によるノロウイルス遺伝子の検出では,サンプルからのRNA抽出・精製などの煩雑な前処理操作が必要です。 弊社の“ノロウイルスG1&G2検出試薬キット”の使用により,糞便サンプルからノロウイルスを簡便に検出することが可能です。 ここでは,本キットを用いて実際のノロウイルス陽性/陰性糞便をサンプルとし,RT-PCRを行い,得られた産物をDNA/RNA分析用マイクロチップ電気泳動装置MCE202“MultiNA”により検出した例をご紹介します。

2010.02.02