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MCE-202“MultiNA”による食中毒関連遺伝子の解析
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はじめに
近年,食中毒,インフルエンザ等の感染症,アレルゲンなどの原因物質を特定するために,遺伝子による検出法が広く用いられるようになっています。 これらの遺伝子レベルの検出法としては,PCR法(Polymerase Chain Reaction:ポリメラーゼ連鎖反応)により特定遺伝子の増幅を行った後,電気泳動法により増幅産物の有無やサイズの測定を行う方法があります。 電気泳動法において,従来法であるアガロースゲル電気泳動は,ゲルの調製から結果が得られるまでの一連の工程が手作業のため労力がかかり,またサイズ測定は既知サイズバンドとの目視比較によるため,客観性に乏しく,取得した結果にばらつきがあります。 ここでは,分析前処理と電気泳動の並列処理により,高速自動分析を行う事ができ,アガロースゲル電気泳動よりも検出感度が高く,またサイズ推定値が自動で算出されるDNA/RNA分析用マイクロチップ電気泳動装置MCE-202“MultiNA”を用いた食中毒関連遺伝子の分析についてご紹介いたします。
2009.10.31