iMScope TRIO を用いた毒性評価の検討-ラット肺におけるアミオダロンの局在解析-

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はじめに

創薬研究において、候補化合物の体内動態解析は、薬効薬理メカニズムの解明のみならず、毒性評価の観点からも重要な情報をもたらします。一般的には、オートラジオグラフィ(Autoradiography: ARG)や蛍光色素を利用した方法が利用されていますが、ARG では費用が高額になることや、蛍光剤をラベル化剤として利用することによる薬物動態への影響が危惧されていました。そこで近年、ノンラベルで候補化合物の局在情報を検出できる手法として、MS イメージングの分析技術が注目されています。本手法は、ラベルフリーで各種物質の局在解析が行えることに加え、薬物の未変化体と代謝物の解析を同一切片から同時に解析できることから、創薬研究におけるブレークスルーをもたらすことが期待されています。 ここでは、ラットにアミオダロン(図 1)を投与し、肺組織に認められた病理所見とアミオダロンの局在を比較するため、イメージング質量顕微鏡 iMScope TRIOを用いた MS イメージング分析の活用例をご紹介します。

2017.04.24

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