MCE-202"MultiNA”によるDNAメチル化の解析

はじめに

塩基配列の変化を伴わない，細胞分裂後も継承される遺伝子機能を研究する領域は，エピジェネティクスとよばれています。近年，エピジェネティクスに関する研究により，癌や多くの疾患において様々な遺伝子のエピジェネティックな異常が病態に関連していることも明らかになりつつあり，重要性が高まっています。DNAメチル化はエピジェネティック遺伝子制御の一つであり，病態診断や再生医療に向けた胚性幹細胞（ES細胞），あるいはiPS細胞のスクリーニングのためのバイオマーカーとしても期待されております。ここでは，MultiNAを用いたDNAメチル化の解析例を紹介いたします。

2009.03.22