![PPSQ](/sites/an.shimadzu.co.jp/files/pim/pim_product_basic/8186/isocratic.jpg)
PPSQ-51A/53A
ゲノム解析の技術の進化とともに、ゲノムデータベースが充実され、そのデータベースを利用したポストゲノム解析の一つであるプロテオーム解析も飛躍的に成長してきました。タンパク質のアミノ酸配列解析においては、質量分析装置の技術的発展に伴い、質量分析装置とそのデータベースを用いることで、ハイスループットの解析を実現することができました。ゲノムデータベースに登録されている多くのタンパク質は、前駆体タンパク質として登録されていますが、細胞内で発現している様々なタンパク質は、前駆体タンパク質よりプロセシングを受けて成熟タンパク質として生体内に運ばれています。そのため、質量分析装置とそのデータベースを用いて成熟タンパク質のアミノ酸配列同定を行う場合、理論質量数と異なることがあるために検索結果のスコアが低くなることがあります。また、ゲノムデータベース化がまだ完了していない生物種においては、質量分析装置を用いたアミノ酸配列同定は煩雑で、得られた配列の信頼性が欠けてしまうことがあります。一方、従来法であるエドマン分解を用いたプロテインシーケンサは、時間がかかるものの、得られたアミノ酸配列結果は信頼性が高く、データベースが構築されていないサンプルのアミノ酸配列分析には極めて有効です。 今回、微量なタンパク質として IgG(マウス血清由来)を用いたアミノ酸配列分析についてご紹介します。PPSQ51A/53A グラジエントシステムは、確実にかつ容易にアミノ酸配列を同定することが出来るため、プロテオーム解析には必要不可欠な装置です。
2019.04.17
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