医薬品製造分野向けシステム (TOC-LCPH/CSH,TOC-VWP/WS)
微生物代謝によるCO2固定化の評価
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ユーザーベネフィット
- TOC-Lの無機体炭素(IC)測定により、微生物によるCO2の吸収量が簡易・迅速に定量できます。 - オートサンプラASI-Lを使用すると、バイアルをセットするだけで多検体の自動連続測定が可能です。
はじめに
地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)の排出量削減は世界的な課題であり、各国で様々な取り組みが行われています。近年では、CO2の排出量を直接削減する方法の他に、大気中に排出されたCO2を分離・回収し、化学原材料等の有用物質に変換して利用する技術が、カーボンニュートラル社会の実現において重要な手法として関心が高まっています。CO2の回収・変換については様々な手法が検討されており、その中でも生物学的なアプローチには、人工光合成や藻類の利用、また微生物代謝を利用した手法について研究が進められています。これらの手法は、バイオ燃料などの環境に優しい製品に利用でき、その製造プロセスも環境への負荷が少ないことから注目されています。 本稿では、島津全有機体炭素計TOC-Lの無機体炭素(IC)測定機能を用いて微生物を添加した培地中の溶存CO2を測定し、微生物代謝によるCO2の吸収量を評価した例をご紹介します。
2022.06.01
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