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はじめに

閉鎖性海域の富栄養化の改善を図るため、当該海域へ排出される有機汚濁物質の総量を基準値以下に削減する目的で、1979 年から水質総量規制が施行されています。第 5 次水質総量規制から対象項目に全窒素と全リンが追加指定され、対象事業所の多くは、自動計測器を用いてこれらを測定しています。第 5 次水質総量規制以来使用されてきたオンライン全窒素・全リン計 TNPC-4110 シリーズはさらにその性能・機能を向上させ、TNPC-4110 Plus シリーズとしてモデルチェンジされました。 全窒素の測定には、これまで同様に高い酸化分解力と干渉に強い検出力を持つ「熱分解・ケミルミ方式」を採用し、夾雑物や海水が混入する試料でも干渉影響をほぼ受けることなく測定することができます。さらに本シリーズでは試薬と測定シーケンスを改良し、全リンの測定においても夾雑物の影響をできる限り低減し、高精度で測定することができるようになりました。本稿では TNPC-4110 Plus で海水やミネラルを含む試料を測定した例を紹介します。

2020.03.15

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