LCMS-2020
色素増感型太陽電池に用いられるRu色素の不純物分析
ダウンロード
はじめに
太陽電池は,結晶シリコン型,薄膜シリコン型,化合物系型(CIGS 等),有機系(有機薄膜型,色素増感型)等に分類されます。その中で,現在製造されている太陽電池の約9割は結晶シリコン型太陽電池ですが,製造コストと高純度シリコンの供給不安から,次世代太陽電池として色素増感型の研究開発がすすめられています。色素増感型太陽電池は光によって励起された色素を利用して発電するシステムで色・形の自由度が高く,安価に製造できる点がメリットとして上げられますが,現状では変換効率が結晶シリコン型の3分の1程度にしかならないことや信頼(耐久)性などの様々な問題があります。特に変換効率については色素中の微量の不純物が大きく影響することが明らかになってきています。 ここでは,一般的に使用されているRu色素・N719の不純物をLCMS-2020を用いて分離・定性した例をご紹介します。
2010.07.21
関連製品
一部の製品は新しいモデルにアップデートされている場合があります。