トリプル四重極LC/MS/MSを用いた残留農薬の分析(その1:大豆中)[LCMS-8060]

ダウンロード

はじめに

食品中の残留農薬分析においては、近年の規制農薬の増加に伴い、より効率的に⼀⻫分析する⼿法が求められています。 2003年に米国農務省(USDA)から発表されたQuEChERS法は、簡便かつ迅速な前処理方法として知られており、AOACやCENなどの公定法に採用されています。特別な器具を必要とせず効率的に農薬を抽出することが可能ですが、精製で取り除き切れない夾雑成分の影響を受け、正確な定量値が得られない場合があります。このような場合は試料の希釈や精製方法の検討といった工夫が必要となります。 本稿では、LC/MSによる農薬等の⼀⻫試験法Ⅰ(農産物)およびⅡ(農産物)1)で指定される農薬のうちの158成分について、 QuEChERS法で前処理した試料溶液を測定し、高い回収率が得られた例をご紹介します。

2020.06.23

関連分野