STQ 法とLC-MS/MS を組み合わせた農作物中の残留農薬高速一斉分析

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はじめに

近年、食の安全に対する関心が高まり、各地域や各国では食品中の残留農薬を品目ごとに厳しく規定して検査しています。規制される農薬や食品が増える中、食品中の残留農薬の分析では「迅速・簡便・高精度」が求められています。分析工程の中で前処理工程(抽出・精製)は労力のかかる工程とされてきました。そこで、迅速・簡便な「QuEChERS 法」に精製効果を高める「固相カートリッジ精製」を組み合わせた STQ 法(Solid phase extraction Technique with QuEChERSmethod)により前処理を行うことで、前処理工程の「迅速・簡便・高精度」化を図りました。また、LC-MS/MS はその優れた選択性と感度により、食の安全における残留農薬の分析法として広く使用されています。本分析で使用したメソッドは LCMSTM-8000 シリーズの高速極性反転能力を利用したメソッドで、わずか 10.5 分で農薬約 200 成分を分析できます。 本報では、STQ 法と高速 LC/MS/MS メソッドを組み合わせて、トータルとして「迅速・簡便・高精度化」した残留農薬分析例をご紹介します。

2018.03.21

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