DARTと四重極飛行時間型質量分析計を用いた食品中成分の定性分析

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ユーザーベネフィット

- 気体、液体、固体いずれの形態の試料でも、前処理なしで分析できます。 - ポジティブ/ネガティブモードの極性切替測定において、内部標準による補正なしで高い質量精度が得られます。 - 解析ソフトウェアLabSolutions Insight Explore™を用いて組成推定、化合物探索、フラグメント帰属解析が可能です。

はじめに

食品や飲料品の開発において、製品中成分の情報を得ることは品質の維持向上のために重要です。中でもにおい成分は風味の指標として着目されています。しかし、食品や飲料品中の特定成分を測定するには、通常、抽出などの前処理が必要になることがあります。 直接イオン化法であるDART®(Direct Analysis in RealTime)は、気体、液体、固体いずれの形態の試料でも前処理なしで迅速に測定することができるため、有機化合物の簡便なスクリーニングに有効です。本報告では、IonSense社のDART-OSと四重極飛行時間(Q-TOF)型質量分析計LCMS-9050を用いて、チョコレート中成分の測定を行いました。LCMS-9050では1回の測定でポジティブ/ネガティブモードの極性切替えをしながら、内部標準による補正なしで分析できます。取得したMS/MSスペクトル情報を基に解析ソフトウェアLabSolutions Insight Explore を用いて、高い質量精度で試料中成分の構造解析を行いました。

2022.06.09

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