食品・飲料
カラムスイッチングシステムを用いた発酵飲料中のキラルアミノ酸分析
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はじめに
タンパク質を構成する 20 種のアミノ酸は、グリシンを除いて D/L の光学異性体が存在します。D-アミノ酸の含量はL-アミノ酸に比べると極めて低いものですが、近年、野菜や果物など様々な食物中に含まれることが明らかになりました。特に発酵食品には数種類の D-アミノ酸が存在することが知られています。 食物中に含まれる D-アミノ酸には様々な効果があります。D-alanine や D-leucine、D-phenylalanine はそれぞれの L-アミノ酸に比べ甘みが強いと知られています。そのため、D-アミノ酸の含量は発酵食品の味に影響を与えると考えられており、発酵食品中の D-アミノ酸の高感度・高選択的な分析法が注目されています。 本アプリケーションニュースでは、高圧流路切換バルブ(FCV)で 2 種のキラルカラムを交互に使用するカラムスイッチングシステム(アプリケーションニュース C149)を用いた発酵飲料の分析例をご紹介します。
2017.04.24