LCMS-2050
シングル四重極質量分析計を用いたアルコール飲料のフードメタボロミクス
ユーザーベネフィット
- シングル四重極LC-MSで簡便にフードメタボロミクスが可能です。 - アミノ酸、有機酸、核酸系代謝物、機能性成分等を対象にした143成分の一斉分析が可能です。 - マルチオミクス解析パッケージを用いることで、初心者の方でも容易に多変量解析まで行うことができます。
はじめに
近年、生体中の代謝物を網羅的に解析するメタボロミクスという技術に注目が集まっています。メタボロミクスとは、細胞の活動によって生じるアミノ酸や有機酸などの低分子代謝物を網羅的に解析し複数の試料群における差異を明らかにする学術分野です。このメタボロミクスの技術を食品に応用したものを「フードメタボロミクス」と言い、食品の品質鑑定や品質予測、製造・保管工程の改善、機能性の評価など様々な目的に利用されています。食品には非常に多くの代謝物が含まれますが、これまでの研究から、風味や品質、機能性にかかわる代謝物の多くが明らかになっています。そのため、フードメタボロミクスでは対象成分を決めたターゲット分析が一般的です。重要な成分に絞り網羅的に解析することで、有益な結果を効率的に得ることができます。 本報告では、シングル四重極LC-MSを用いたフードメタボロミクスの事例を紹介いたします。トリプル四重極LCMSと比べ、シングル四重極LC-MSは安価で、条件設定もシンプルなため、質量分析が初めての方でも簡単にメタボロミクスをはじめることができます。
2022.01.30
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