
食品・飲料
クロロニコチニル系殺虫剤(ネオニコチノイド)およびフィプロニルは農薬として幅広く利用されている殺虫剤です。近年,これら殺虫剤とミツバチの蜂群崩壊症候群との関連が報告されており,農業におけるミツバチの受粉活動が重要であることから,さらなる調査研究および規制見直しの必要性が高まっています。これを受け,European Food SecurityAuthority(EFSA)では,クロチアニジン,イミダクロプリド,チアメトキサムについて新たな規制基準を設け,また,フィプロニルのとうもろこしの種子コーティングへの利用を禁止する措置を取りました。 これらの化合物への暴露がミツバチに及ぼす影響,および,花粉やハチミツの汚染状況についてより深い知見を得るためには,高感度な定量分析法が必要不可欠です。ここでは,Nexera X2 および LCMS-8060 を用いたネオニコチノイド 7 種とフィプロニル(およびその代謝物)の高感度分析法をご紹介します。
2016.11.29