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食品・飲料
世界の人口増加にともなって,食の安全に対する関心が高まっています。そのため,農業分野では,より安全に,より安定的により多くの食料を生産することが課題となっています。除草剤,殺虫剤,防カビ剤などの農薬を使用することで,病害虫や雑草の害から作物を守ることができるため,作物の収穫量は増加しています。しかしその反面,残留農薬による健康リスクが問題となっています。そのため,食品中の残留農薬を検査するための法的枠組みが必要です。 現在は,米国,ヨーロッパ,日本などの国や地域ごとに,食品中の農薬の最大残留基準値(MRL)もしくは許容量(米国の場合)が定められています。例えば EU の MRL の一律基準は 0.01 mg/kg と定められており,増加しつつある農薬検査において,農薬分析のための高感度な分析手法が求められています。 ここでは,農薬766成分MRM情報リスト(ShimadzuPesticide MRM Library)をもとに作成した残留農薬 646 成分高速一斉分析メソッド(極性反転スピード : 5 msec,1,919 MRMトランジション)を用いて LCMS-8060 で行った農薬分析の結果をご紹介します。
2020.08.24