トリプル四重極型LC/MS/MS を用いた水道水中のホルムアルデヒド分析

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はじめに

ホルムアルデヒドは,毒性が強くシックハウス症候群の原因物質の一つであることから室内環境(作業環境)をはじめ,化粧品,繊維製品,家庭用品に至るまで広い分野で含有量が規制されています。 水道水においても,現在ホルムアルデヒドは水質基準値(0.08 mg/L)が設定されており,検査法として平成 15 年厚生労働省告示 261 号「水質基準に関する省令の規定に基づき厚生労働大臣が定める方法」別表第 19 に「溶媒抽出 - 誘導体化 - ガスクロマトグラフ - 質量分析法」が定められています。 平成 28 年 3 月 30 日付で水質基準に関する省令の改正が公布され(厚生労働省告示第 115 号 平成 28年4月1 日施行),「水質基準に関する省令の規定に基づき厚生労働大臣が定める方法」におけるホルムアルデヒドの検査法として,新たに「別表19 の 2 誘導体化 - 高速液体クロマトグラフ法」および「別表19 の 3 誘導体化 - 液体クロマトグラフ - 質量分析法」の 2 法が追加されました。今回は,追加された誘導体化 - 液体クロマトグラフ - 質量分析法に従って,ホルムアルデヒドと,要検討項目であるアセトアルデヒドを同時分析した例をご紹介します。

2016.07.29

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