Nexera FV
LC/MS/MS を用いたゴルフ場農薬の分析
はじめに
ゴルフ場で使用される農薬による水質汚濁を未然に防止するために、ゴルフ場で使用される農薬による水質汚濁の防止及び水産動植物被害の防止に係る指導指針(最終改正:平成 30 年 11 月 30 日(環水大土発第 1811301 号))1)が設定されました。 水濁指針値は、水質汚濁に係る農薬登録基準値の 10 倍値、また、水濁基準値が設定されていない農薬のうち、別途排出水中の水濁指針値が設定されている 42 農薬に設定されています。ゴルフ場からの排出水中の農薬濃度は、排水口において別表に掲げる値(以下「指針値」という。)を超えないこととするとなっています。なお、最新の水濁基準値は、環境省のホームページに掲載されており、随時確認することとなっています。 分析方法としては、排出水に係る標準分析方法が示され、Ⅰ.排出水に係る標準分析方法(個別分析法)として51 項目、Ⅱ.排出水に係る標準分析方法(多成分同時分析法)として 6 項目が示されています 3)。本稿では、LC/MS/MS を使用した 7 つの個別分析法(① Ⅰ-10 ベンスルタップ、② Ⅰ-21 チオファネートメチル、③ 1-23 バリダマイシン、④ Ⅰ-24 ヒドロキシイソキサゾール(ヒメキサゾール)、⑤ Ⅰ-27 ベノミル、⑥ Ⅰ-50 MCPA イソプロピルアミン塩及び MCPA ナトリウム塩、⑦ Ⅰ-51 トリネキサパックエチル)と 44 農薬の多成分同時分析法 Ⅱ-1 のご紹介をします。
2019.06.02
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