MALDI TOF-MSによる有機合成の反応追跡と生成物確認

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ユーザーベネフィット

- 短時間で簡便に、機器トラブルの心配が少なく質量分析が行えます。 - 同位体ピークが明瞭でBrやCl等の有無が簡単に判断できます。

はじめに

有機合成において、生成物の特定や反応の進行状況を把握することは極めて重要です。具体的には「反応溶液中に、どんな割合で、どのような化合物が存在しているのか」を知る必要があります。 最も簡便かつ汎用的に反応追跡する方法として、薄層クロマトグラフィー (thin-layer chromatography: TLC) が挙げられます。これは固定相のシリカ表面への吸着しやすさが、試料に含まれる化合物間で異なることを利用して分離する方法です。しかし、このような方法では化合物の極性の違いに基づき分離するため、類似する構造の化合物を明瞭に分離することはできません。 上記の問題を解決するため、本稿では短時間で簡便に測定できるMALDI TOF-MSを用いた、半定量的な反応追跡及び生成物の確認の有効性をご紹介します。

2022.01.10

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