トリプル四重極型LC/MS/MS を用いた有機フッ素系化合物(PFAS)の分析

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はじめに

本稿では、島津LC/MS/MS を用いた、EPA Method 537 で規定されているペルフルオロアルキルスルホン酸類(Per- and polyfluoroalkyl substances、以下略:PFAS)14 化合物、内部標準物質とサロゲート物質6 化合物、およびその関連物質7 化合物を含む27 化合物の一斉分析方法を紹介します。PFAS 化合物を、飲料水より抽出・濃縮、分離して、トリプル四重極型質量分析装置であるLCMS-8045 およびLCMS-8050 で検出しました。飲料水からの回収率86~106%(LCMS-8050)および77~104%(LCMS-8045)は、EPA537 で規定された範囲内でした。さらに、飲料水中各0.7~1.7 ng/L(LCMS-8050)および0.7~3.3 ng/L(LCMS-8045)のMDL(Method Detection Limit:分析法の検出下限値)が得られ、両装置は飲料水中のPFAS分析についてEPA の要件を満たしていました。

2022.05.11

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