DPiMS-2020とeMSTAT Solutionを用いたiPS細胞の分化/未分化評価

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はじめに

再生医療分野での研究開発や品質管理において、多能性幹細胞の分化/未分化状態は重要な評価項目です。従来の分化/未分化状態の評価方法では培養細胞の一部を分取・前処理する必要があるため、短時間での評価が困難であり、貴重な培養細胞の一部を使用する必要があります。もし、少量のサンプルから簡便な前処理によって分化/未分化状態のデータを得られれば、細胞の損失を抑えながら短時間で評価が可能になります。 本稿では新規イオン化法である探針エレクトロスプレーイオン化法を利用した質量分析計 DPiMS-2020を用いて、 iPS細胞の培養液に含まれる成分を迅速・簡便に測定を行った例を紹介いたします。加えて、統計解析ソフトウェアeMSTAT Solutionを用いて、分化/未分化細胞の培養液をグルーピングできた事例も、併せてご紹介します。

2019.10.09