LCMS-2020
LC/MSと多価イオン解析ソフトウエアを用いた合成ペプチドの分子量確認
ダウンロード
はじめに
動物由来の自然毒には,その主要成分としてペプチド類が含まれているものが多く,これらペプチドの構造情報は,薬理学的な視点から中毒メカニズムを探求するにとどまらず,神経科学,精神医学など広範囲な生命科学の基礎研究,あるいは新規薬剤の開発に利用されています。 ペプチドの研究には活性測定や機能解析のため,一定量の試料が必要になることが多く,天然物からの抽出に加えて,構造情報に基づいて合成された試料を用いる場合があります。この際に,合成確認および合成試料中に含まれる不純物解析が,純度の高いペプチド合成のために重要な要素となっています。感度,定性能力にすぐれた LC/MS は,ペプチドの合成確認および不純物解析に広く用いられています。 ここでは,カモノハシ毒液に含まれる C 型ナトリウム利尿ペプチド(OvCNP)の N 末端側の部分断片である AspHis-Pro-Asn-Pro-Arg(DHPNPR)の合成品 を,Nexera-i とLCMS-2020 を用いて測定し,多価イオン解析ソフトウエアを用いて分子量確認ならび不純物解析を行った結果を,ご紹介します。
2015.08.24
関連製品
一部の製品は新しいモデルにアップデートされている場合があります。