卓上型MALD-TOF MS とQC Reporterソフトウェアを用いた合成ペプチドのQC(Quality Control)分析

はじめに

バイオ医薬品の製造プロセスにおいて、品質管理（QC）は高品質の製品供給を保証するうえで重要な役割を果たしています。製剤化における変化や製品劣化は、活性の低下や毒性の発現につながることがあります。合成された製品の品質を確認するために使われる分析手法の中でも、MALDI-TOF質量分析計は、その迅速で簡単な操作、低いランニングコスト、化合物の分子量およびその構造、不純物／付加イオンや修飾体に関する情報を得ることが出来る感度、能力によって、広く用いられています。 製品劣化の結果生じうる修飾の例としては、ペプチド、タンパク質の構成アミノ酸のうち、酸化を受けやすいメチオニン残基の酸化が挙げられます。 卓上型 MALDI-TOF 質量分析計 MALDI-8020 と QC Reporterソフトウェアは合成製品のハイスループットで自動化された QC 分析のためのワークフローを提供します。本アプリケーションニュースでは、合成ペプチドの QC 分析例を紹介します。

2019.02.24