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はじめに

化学分野において、化学合成反応の反応過程や反応速度を追跡することは、どのような反応が生じているかを正確に把握する上で非常に重要です。 PESI(Probe Electro Spray Ionization)は探針を用い、試料を一定の周期でサンプリングし、針先に高電圧を付与することにより、サンプリングした対象成分をイオン化させる直接イオン化法であり、クロマトグラフを介さず迅速に試料の変化を追跡できます。 PESI を質量分析計と組み合わせた探針エレクトロスプレーイオン化質量分析計 DPiMS-2020 を用いることで、分析対象成分の分子量情報の変化をリアルタイムに追跡することで、化学反応の進行を正確に把握することが可能となります。 本アプリケーションニュースでは、サンプルプレート上で生じさせたペプチド保護基の脱保護反応を DPiMS-2020 により、リアルタイムで分析した結果についてご紹介します。

2021.03.28