ヒト全血中の薬毒物一斉スクリーニングおよび簡易定量

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ユーザーベネフィット

- Micro Volume QuEChERS kitによる簡便な前処理方法で分析が可能です。 - LabSolutions Insight Library Screeningにより簡単にライブラリ検索結果の確認が可能です。 - 標準試薬が手元に無くても15分の分析で簡易的な定量結果が得られます。

はじめに

法医学や死因究明において、法医中毒学は重要なツールとなっています。薬物分析は迅速性が求められることが多いため、中毒学者や法医学者に結果をタイムリーに提供できる分析システムが有益となります。その中でもLC/MS/MSは、近年の頑健性、感度の向上に加えて価格の低下により、法医学分野での応用に注目が高まっています。今回、筆者らはトリプル四重極質量分析計をベースとした一斉分析法LC/MS/MS薬毒物迅速スクリーニングシステム Ver. 3.01を開発しました。本メソッドパッケージには、 231種の法医中毒関連化合物の同定および半定量が可能な分析条件が収載されています。また、Micro Volume QuEChERS kitを用いた前処理を実施することで、わずか100 µLの全血から安定したデータを取得することが可能です。 本報では、ヒト全血に対しMicro Volume QuEChERS kitを用いて前処理を実施し、LC/MS/MS薬毒物迅速スクリーニングシステムVer.3.01を使用して法医学分野で頻繁に検出される薬毒物231成分の一斉スクリーニングおよび検出化合物の簡易定量を行った事例をご紹介します。

2021.11.30

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