LC-QTOFMSとLC-TQMSを組み合わせたメタボロミクスの新しいワークフロー

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ユーザーベネフィット

- 二種類の測定法の長所を組み合わせた新しいワークフローをシームレスな形で実現できます。 - 複雑で網羅的なメタボロミクス解析において、シンプルに解釈できる信頼性の高い結果が得られます。

はじめに

近年、臨床研究や食品開発分野で質量分析計(MS)を使用したメタボロミクスに注目が集まっています。メタボロミクスでは、細胞の活動によって生じるアミノ酸や有機酸などの低分子の代謝物を網羅的に測定し、複数の試料群における差異や関係性等を明らかにします。一般的なワークフローでは、四重極飛行時間型(QTOF: Quadrupole-Timeof Flight)MS等の高分解能質量分析計により包括的に代謝物を測定し、得られたデータからデータセットを作成後、多変量解析を行います。通常、数千~数万の膨大なピーク情報が得られますが、その中には再現性や定量性の低いデータも含まれるため、それらを取り除きより信頼性の高いデータセットを作成(データの前処理)する必要があります。 本稿では、LC-QTOFMSとLC-トリプル四重極(TQ: TripleQuadrupole)MS を組み合わせたメタボロミクスの新しいワークフローをご紹介します。ノンターゲット測定で得られた情報を利用し、信頼性の高いワイドターゲットメタボロミクスを実施することで、質の高いデータセット作成、多変量解析や機械学習によるモデル構築が可能となります。

2021.09.14

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