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ライフサイエンス
- 血漿に含まれる一次代謝物を網羅的に測定することができます - 煩雑な試料前処理を自動で行います - 前処理作業の属人性を排除し、手技による定量結果のバラツキを低減します
多数の代謝物を網羅的に解析する手法であるメタボロミクス解析は、食品の機能解析や発酵生産性の改善、生理・病理機構の解明など、幅広い分野・用途で用いられています。メタボロミクス解析には、液体クロマトグラフ質量分析計などの質量分析計が用いられています。近年、メタボロミクス解析が、疾患マーカーや薬剤の効果・毒性予測マーカーの探索などの臨床研究(Clinical Research)に利用されつつあります。しかし、メタボロミクス解析のための前処理および質量分析計の操作は、一般的な検体検査における操作と比べて煩雑であり、作業者の手技に由来するバラツキや作業ミスのリスクが課題です。また、試料数の増加に応じて作業者の負荷が増えるため、多数の試料を測定する際には一連の分析ワークフローの中で前処理過程がボトルネックとなることもあります。 全自動前処理装置付きLC/MS/MSシステムによる一次代謝物の一般的な前処理プロトコルでは、有機溶媒の添加による除タンパク、固体成分の遠心分離による除去と上清分取などのステップを行います。本報では全自動LCMS前処理装置CLAM-2030および高速液体クロマトグラフ質量分析計LCMS-8060からなる全自動前処理装置付きLC/MS/MSシステムを用いて、メタボロミクス解析を臨床研究に適用する際の前処理の課題を解消できる分析例をご紹介します。
2021.11.15