トリプル四重極質量分析計LCMS-8060NXを用いたヒト血清中コルチゾールの高感度分析

ダウンロード

ユーザーベネフィット

- 特異性が高く高感度に血清コルチゾールを測定できます。 - 広いダイナミックレンジでの定量分析が可能であり、定量値の正確さや信頼性に優れた分析法です。 - IonFocusTMユニットが効率的にイオンをMSへ導入するため、高い装置頑健性を実現します。

はじめに

水化物、脂質など様々な栄養素の代謝促進、抗炎症作用や免疫抑制作用を有する生命維持に必要なホルモンです。コルチゾールの測定は、下垂体機能および副腎皮質機能の診断指標として重要で、電気化学発光免疫測定法(ECLIA)や化学発光免疫測定法(CLIA)などのイムノアッセイ法が用いられています。しかし、他のステロイドやステロイド系薬剤との交差反応性が危惧されていることから、本稿では感度と選択性の高いLC/MS/MSを用いた定量分析法をご紹介します。 今回は血清中コルチゾールの低下モニターへの応用性を確認するために、市販の脱ステロイド処理されたヒト血清を用い、正常値よりも低濃度域からのコルチゾールの測定性を確認しました。 また、LC/MS/MSでは生体試料のようなサンプルを測定する場合、MS内部が汚染される問題がありますが、LCMS8060NXのIonFocusユニットはイオンのみを効率的にMSに導入するため、MS内部の汚染を軽減しつつ高感度分析を可能にします。

2021.08.04

関連製品

一部の製品は新しいモデルにアップデートされている場合があります。